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作品名:養老月五猿之図
作家名:森田翔輝
作家履歴
美大にて日本画を専攻。構図バランスに優れた
独特の画風で幅広く人気を集める。
市展県展をはじめ各展にて入選多数
本紙:新絹本
軸先:陶器
新品:紙箱入り
サイズ:約巾54.5cm×約縦190cm
作品については画面を見てご確認ください。
入荷時により表装の色・柄が変更になる場合が御座います。ご了承下さい。
写真は出来るだけ実物と近づけていますがどうしても差異が発生する事が
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商品説明
美濃の国に伝えられる孝行息子の逸話にまつわる名構図。
親の看病をしながら仕事に精を出す孝行息子に目を留めた神様が、
不老の酒を与えて楽をさせてあげようと滝の水を酒に変えた。
その水を汲んだ孝行息子が驚いて老父に飲ませたところ、
不治の病が治り+歳も若返ったという。
その噂を聞きつけた元正天皇がその息子の孝行振りを高く評価し、美濃守(領主)に抜擢。
今までと変わらぬ誠実さで治めた国は豊かになり、父親とともに末永く幸せに暮らしたという「養老の滝」の逸話。
実直こそが出世栄達の本道といわれる由緒正しい題材です。
五猿は「御縁」にも通じる縁起題材
五匹の猿「五猿」は「御縁」に通じることから、
縁事にツキがある題材としてもてはやされています。
結納や婚礼にお飾りいただくことはもちろんのこと、日常掛としてお勤めの逸品です。
滝を遡る五匹の鰹は出世栄達の象徴
滝を遡ろうとする鰹は出世栄達の象徴「登龍門」の故事をあらわし、
さらに五匹の鯉は「陰陽五行説」に基づく、五色に彩られています。
春夏秋冬、九星定位の基本ともなる、青・赤・白・黒・黄に分けられ、
それぞれの色に相当する運勢をあらわしています。
力を合わせてツキを掴み取る五匹の猿
松の枝の上からぶら下がり、五匹の猿が力を合わせて、
滝壷の水面に映った満月を掴み取ろうとする様は、
月=「ツキ(幸運)」をあらわし、五匹の猿は「ござる」を意味します。
すなわち「ツキがござる」。まさに日本文化の象徴ともいうべき
言霊にちなんだ縁起題材です。
家族仲良く力を合わせて物事を成し遂げようという教訓が込められた名構図は、
家庭円満こそ運気向上の基本であることを教えてくれます。
山紫水明の風趣あふれる灘布山水画
水はもともとあらゆる生命の源であり、古来中国では「十長生図」のIつとして
長生の象徴とされてきました。漂布を題材とした山水画は、
そのありかたい水が豊富に流れ落ちる縁起の良い構図として
山水画の代表的な構図となってきました。
爽やかな水飛沫が微風に乗って訪れるような風趣あふれる作品に、
日本の古き良き逸話が込められた名作です。
古来魔除けの題材として崇められてきた猿
京都御所の奇門の方角にあたる場所には、「猿が辻」と呼ばれる鬼門封じがあり、
御幣をもった猿が祀られています。四神相応の法則に従って築かれた平安京は、
あらゆる場所に方災鎮護の工夫が張り廻らされており、
猿田彦神社のように猿が魔除けを司っていたことがわかります。
(1)松竹梅
長寿の象徴と伝えられる松に、驚異の生命力を持つ竹、
生めや産めに通じる梅は「歳寒の三友」と称えられる最高の吉木。
(2)月
古代より太陽と並んで陰陽五行説の基本として崇められてきた神の象徴。
わが国でも近年まで月の周期が暦に使われてきた。さらに「ツキ(幸運)」に通じるとして崇められている。
(3)五猿
猿は(厄難が)「去る」として古代より厄除けの霊力を持つ動物と考えられ、
京都御所の鬼門の方角には御幣を持った猿が祀られている。
また「御縁」にも通じる五匹の猿は「ござる」をあらわす。
(4)養老の滝
滝の水が不老長寿の妙薬に変わり、
父親の病を治したという孝行息子の伝説で知られる名漂。
(5)南天と福寿草
「難を転じて福となす」に通じる。
南天は気門の方角や不浄の場所に植えられてきた霊木であり、
福寿草はお正月頃に黄色い花を咲かせる福寿の象徴とされる。
(6)五匹鯉
五匹の鯉は「ご利益」に通じるとされ、青・赤・白・黒・黄の
五色は陰陽五行説に基づき、それぞれ木・火・金・水・土
の五星をあらわしている。
また春は青、夏は赤、秋は白、冬は黒をあらわし
黄色はすべてのものを変化させる。